「ぼく、学校に友達がいないんだ」
こんな悲しい息子の一言から始まった、ミラクル物語。舞台は、イギリスの郊外、ニュートンアボット。母モリーさんは、息子ロマンくんの11歳の誕生日に、パーティーを開こうとした。しかし、実はロマンくん、とってもシャイで、うまく人と話すことができないのだ。そういう訳で、パーティーに来てくれる友達がひとりもいなかったのである。
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息子ロマンくん (上)
これに心を痛めた母モリーさん、なんとかしなきゃ、と勇気を出した!
はじめて使うFacebookで 、”息子の誕生日を祝って!”と呼びかけたのだ。その一方で、不安もあった。誰が読んでくれるかわからない、それに面識もない子どもの誕生日に、誰が祝ってくれるだろうか?と。でも、そこは愛する我が子のため。何かをせずには、いられなかったのだ。
すると!そこには予測だにしなかった、たくさんのメッセージが世界中から届いていたのだ!
”ウガンダからのコメントには、本当に感激したわ!”
Facebookを開設して、12時間後。遠くはアフリカのウガンダから、”バースデイカードを送りたいんだけど”とのメッセージが届いた時は、さすがの母モリーさんもびっくり。思わず「遠いウガンダからのコメントなんて!」と興奮。
今まで、夜、さびしさで泣きながら眠りにつく息子を見て、とても悲しい気持ちになっていたモリーさん。会ったこともない子どもの誕生日にも関わらず、いろんな人たちが送ってくれた、温かいメッセージに、こんなコメントを残している。
”思いやりこそ、本当の感動を呼ぶのね”
しかし、ミラクルはそれだけでは終わらなかった!今度は
世界中から400通ものお祝いのカードが!
自宅に続々と届いたのだ!
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実際に届いたカードや手紙
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実は、母モリーさん、この奇跡のバースデイカードが届いたことをロマンくんには、誕生日まで内緒にしていたのだ。なぜなら、サプライズで渡すため。
ロマンくんは、ドイツ、エジプト、ニュージーランド、ノルウェイなど、世界中のみんなが送ってくれた温かなメッセージを受け取り、大喜び!
そして、更なるミラクルが!
なんと、NASAやGI Joeの役で有名な俳優、Jon M Chuからもお祝いカードが届いたのである。ロマンくんは、このミラクルの連続に大感激し、泣きじゃくりながら、母モリーさんの元へ駆け寄って言った。
”ママ、ぼく、嬉しくて泣いてるんだよ!”
後日、母モリーさんは、「もし、あなたが学校へ通うこどもを持つ親なら、こどもの誕生日には、ぜひ”ハッピーバースデイ!”と言ってあげてください。その言葉だけで、子どもたちは、幸せで特別な日を過ごすことができるのです。」っと、笑顔で語った。
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母モリーさん (右) 、息子ロマンくん (左) 。11歳の息子の誕生日を迎えて。
ただの言葉かもしれない。でも、その一言で、はじまるドラマもありますよね。
あなたにも、Happy Birthday !
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Photo : Marc Passmore/APEX