笑顔がとってもチャーミングなおじいさん。この人、実はスゴイんです!
ウルグアイの第40代大統領であったホセ・ムヒカ・コルダノ。
ただの大統領じゃないんです!
「世界で一番貧しい大統領」、「ぺぺ」「ティオ(おじさん)」と呼ばれ国民に愛された大統領―2015年5月20日に80歳の誕生日を迎えましたが、彼の愛されっぷりが伝わる一日となりました。
ムヒカ氏は、誕生日の過ごし方について以前から周囲に語っていたそうで、妻ルシア氏とルーツであるスペインとイタリア、バチカンなどを訪れました。
奥様にも愛されるムヒカ氏は、世界からも祝福されました。
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世界中がムヒカ氏を祝福
ムヒカ氏がヨーロッパを周遊する中、ツイッターのユーザーがムヒカ氏80歳の誕生日を祝福しました。ユーザーの中には、近隣諸国の著名人が!
エクアドル大統領から
Hoy cumpleaños de Pepe Mujica. ¡Un inmenso abrazo de Patria Grande! (¡Y que no farree mucho!)
— Rafael Correa (@MashiRafael) May 20, 2015
「今日はぺぺ・ムヒカ氏の誕生日。パトリア・グランデからとびきりのハグを!」
ベネズエラの食品会社社長から
Hoy cumpleaños de Pepe Mujica !!! Abrazo revolucionario desde Venezuela… #DiosdadoTeApoyamos @NicolasMaduro pic.twitter.com/3ln1H9r0ib
— Tito Gómez Ávila (@TitoAGomez) May 20, 2015
「今日はぺぺ・ムヒカ氏の誕生日!!!ベネズエラから革命的なハグを…」
アルゼンチン人記者から
HOY cumple 80 AÑOS "Pepe" Mujica. Combatió, fue preso, sobrevivió, militó en democracia, lideró y presidió su país pic.twitter.com/PJzzh1Getu
— Rodrigo Andrade (@REAndradeOk) May 20, 2015
「今日、80歳の誕生日を迎える”ぺぺ”ムヒカ。戦い、囚われ、生き残り、民主主義を訴え、導き、国を治めた。」
ローマ教皇と過ごす
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2013年大統領就任時にフランシスコ教皇を訪問し「賢明な人物」と言われたそうで、今回は上院議員としての訪問であったが、ラテンアメリカについて語り合うなど、二度目の訪問を実現させることになりました。
他国の要人にも影響を与えるムヒカ氏。ラフな装いで、マテ茶を楽しんでいたり、お茶目な表情のムヒカ氏はなぜ、そんなに愛されているのでしょうか?
どんな人なの、ムヒカ氏!?― 「世界で最も貧しい大統領」
ウルグアイの大統領ホセ・ムヒカは、世界で最も貧しい大統領として知られている。彼はその資産の80%を寄付し、個人資産は約18万円相当の1987年型フォルクスワーゲン・ビートルのみで、郊外の質素な住宅に暮らしている、稀有な指導者だ。
給与の大部分を財団や政府のプログラムなどに寄付し、月1000ドル強で生活する彼の姿は、世界中から関心を集めている。
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大統領が貧しいなら国も貧しい?いえいえ、ウルグアイは南アメリカでは2番目に生活水準が高く「南米のヨーロッパ」とも言われています。貧しい大統領が国を豊かにし、愛され大統領へとなったのでしょうか。
愛される大統領にさらに迫る!笑顔の裏の壮絶な過去
首都モンテビデオの貧困家庭に生まれる。家畜の世話や花売りなどで家計を助けながらも、当時の政治経済に反発し襲撃・誘拐にもたずさわった。ムヒカ氏自身も銃弾を受け、4度も逮捕された(そのうち2回は脱獄)。13年近く収監され軍事政権側の人質として扱われた。出所後ゲリラ仲間と左派政治団体を結成し、1995年の下院議員選挙で初当選、2005年に農牧水産相として初入閣した。そして2009年度の大統領選挙戦で、元大統領である国民党公認候補を決選投票で破り見事勝利した。
リンク元:http://hoyvenezuela.info/
笑顔がかわいいだけの「ティオ」ではないようですね。国民に支持されるのは、ウルグアイを愛し、等身大の生き方が共感を得ているからでしょうか。そんなムヒカ氏の根底にあるものは!?
2014年7月リオ会議でのスピーチ
環境の未来を全世界で話し合う会議で、その根本的な問題をストレートに投げかけ、世界に衝撃を与えた有名なスピーチです。10分があっという間に感じます!なぜ「貧しい」かのヒントが!?興味深いスピーチ、是非ご覧ください。
このスピーチは日本でも反響を呼びました。
#ムヒカ大統領 新政府を支持国民に要請。政府がうまく行けば国もうまく行く。 Mujica pidió a los uruguayos "apoyar al gobierno que arranca" http://t.co/LbrTO0Znv0 vía @ObservadorUY
— tomoko aikawa (@tomokoargentina) March 1, 2015
— _ma_ri_ (@_ma_ri_) March 1, 2015
「望みがなくなったら、人生は意味がない」#ムヒカ大統領 は、子供たち、老人及び病人と一緒に焼肉と #クリスマス を祝賀 http://t.co/fuQzb5f3Bl pic.twitter.com/OqfgWTP7oF
— Sergio Levy (@Sergio__Levy) December 29, 2014
ムヒカ大統領(78)「我々はあの世に何も持って行けない。後世に教育を残すのです。」: http://t.co/C7fdfOIiWD "国境という塀の中で生きている"を前提とし "弱い者同士が団結し、知恵を出し合う"と続ける。 まったくその通りだと思う。 #ムヒカ大統領
— ハーティ♡:2501 (@Happy__Heart) October 9, 2014
一方、こういう声も
これから発展する国は、欧米を追いかけるような、欲望をエンジンにする消費社会には変化すべきでない、というムヒカ大統領の意見は美しいけれど。でも、人間の欲望はそれを超えて強いんじゃないか、というのが僕の意見。携帯電話の便利さも、自動車がくれる移動の自由の快楽も、それはもし手に入るのなら、これから発展する国のひとだって、手に入れたいと思う。それは抑えられないのじゃないか。だからこそ、そうであっても、環境に負荷をかけない技術を開発していく。それを普及させ、価格を下げていく、その営みが必要なんではないか。
リンク元:http://water-planet-e-home.blog.so-net.ne.jp/
賛否両論ありますね。みなさんは、何を思いますか?
リオ会議の後行われたインタビューでの名言です。
「人は物を買う時は、お金で買っていないのです。そのお金を貯めるための人生の裂いた時間で買っているのですよ。」
リンク元:http://hana.bi/
私達の日常においても深い言葉ですよね。財布を手にしたとき、会社に出勤したとき、誰かと一緒に過ごすとき―まっすぐな言葉と自身の生き方で私達に大切なメッセージをおくり続けるムヒカ氏。
大統領を退任した今、ウルグアイにとどまらず中南米まで活躍の場を広げ、注目を集めています。
来年の誕生日には、地球の裏側からお祝いのメッセージが届くかもしれませんね♪
ご健康とさらなる飛躍をお祈りして、
ぺぺ・ムヒカ、80歳の誕生日おめでとう!Feliz cumpleaños!
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