5月20日は、日本野球界のスーパースター王貞治さんの誕生日です。
王さんは、メジャーリーグで活躍するような海外トップクラスの選手も憧れる存在であり、王さんが長年監督を務めた福岡ソフトバンうホークスの本拠地である九州・福岡の人々からも愛される人物です。
誕生、双子の姉の死
王貞治さんは、1940年5月20日に中国人の父と日本人の母の間に、二卵性双生児として生まれました。
双子の姉・廣子さんは生後1年3ヶ月、病にかかり亡くなってしまいます。
お母さんは棺の中に硬貨を入れ「あなたの弟は体が弱い。いい薬を買ってきてね」と祈ったそうです。
力いっぱい生きる
ひ弱だった王さんはその後、姉の命をもらったかのように元気になり、すくすく成長しました。小学校を卒業するころには、野球少年として有名になりました。
父の教え
「日本に来て、日本の方には本当にお世話になった。皆さんのお役に立て。」という父の教えのもと育っていきました。
引き際
選手時代も巨人軍監督時代も、結果を残したにも関わらず自分のプレーや指揮力に納得いかないと、惜しまれながらも引退をしました。
苦境に飛び込む
再び野球界に復帰したのが、万年Bクラスチームの福岡ダイエーホークスの監督就任。「負け癖」を一掃するべく九州の地に降り立ちましたが、なかなかその癖は直らず、ファンから「やる気が無いならやめちまえ」とコールされたり、乗っていたバスに生卵を50個投げつけられたりしました。
それから5年後、ホークスは常勝軍団に生まれ変わり、王さんが監督を引退した現在も王さんのチーム作りが受け継がれています。
リアル「球界の星」
すっかりホークスの本拠地である福岡・九州で多くの人から愛される王さん。
先日、なんと「王貞治」と名付けられた小惑星が誕生したのです!
2000年に発見されていた小惑星にこの名が付いたのは、九州大学大学院のグループの王さんへの熱い思いからだとか。
王さんは「野球も不滅だと思うけど、天文学はもっと不滅で、これから先も続いていくことなので、自分の名前で興味を持ってくれる人がいれば」と快諾されました。
王さんの「道」
王さんが引退のときに残した言葉です。
道は続く
上り坂も、回り道もあった。
いくつも別れも経験した。
でも常に、歓びと、ときめきにあふれていた。
野球。僕が歩みを止めても、
この道はずっと続いていく。
リンク元:王貞治ベースボールミュージアム
お父さんの教えが映し出されている、深い言葉です。
自分の道ではなく、「皆さん」のために、そんなコトを感じます。これからもご活躍を期待しています。
お誕生日おめでとうございます。
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