画像出典: Numero TOKYO
大切な友達の誕生日には、手に取るたびにその日のことを思い出すような、心に残る逸品を選びたいですよね。アクセサリーやインテリアなど、色々思い浮かぶ中で、ひときわ特別感あるギフトは香水かもしれません。
でも、最も選び方が難しいギフトもまた、香水かも。ギフトする人のお気に入りのブランドを選んだり、好みに合いそうな香り、その人のイメージに合う香りを選ぶのが定番ですが、有名なブランドであればあるほど、他の人と被ったりしやすいもの。
そこで今回は、心に残る、そして他とはひと味ちがう、アートな香水ブランドを五つ紹介します。どれも個性的で、それぞれのブランドに明確なコンセプトがあります。親友の人生や、親友とあなたとの思い出にリンクするような香りを探してみましょう。
ディプティック(DIPTYQUE)
フレグランスキャンドルでも有名なディプティック。1961年創業したパリのブランドで、画家、舞台監督、デザイナーのクリエイティブな3人によって創業されました。独特のエレガントなラベルデザインは、お洒落に敏感な方なら、目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。神話や、調香師の幼い頃の記憶、情景からつくられた香りは、唯一無二の存在感を放っています。
ディプティックで一番始めに作られた香り、「L’Eau(ロー)」は「水」を意味します。その名に反して、五月革命の混沌に包まれていた当時のパリを象徴するような、エキゾチックでスパイシーな香りです。そんな香りに、無色透明の水という名前を付けるところに、パリのエスプリを感じますね。ディプティックのフレグランスは「ロー」を原点としているので、すべてに「O」の音か単語「Eau」が入っています。
エレガントな雰囲気の方にぴったりのフレグランスです。
バレード(BYREDO)
バレードは2006年にスウェーデンのストックホルムで誕生したブランドです。ミニマルなボトルデザインですが、香りの名前はとてもコンセプチュアル。
「白」「最後の瞬間」「1996」「図書館」「エレベーターミュージック」など、ユニークな名前が並びますが、最も印象的なのは「無題」という名前の香水。ラベルには何も記されていませんし、香りの説明も公開されていません。その香水を手にした時から、その香りの意味やインスピレーションを、纏う人自身が探す、という、まるでインスタレーションのような香水です。
クリエイティブな感性を持つ方に、纏ってほしいですね。
ビュリー(BULY)
ビュリーはパリで1803年に創業した「総合美容薬局」です。スキンケアを主に取り扱い、自然の恵み最大限に活かしたプロダクトを200年にわたり作り続けています。物語の中から出てきたような、ロマンティックなパッケージデザインは、女性なら誰しも目を奪われるのではないでしょうか。
そんなビュリーのフレグランスは「水性香水」で、乳液状である事が特徴。優しく香り、保湿にも優れています。ローズ、オレンジ、サンダルウッド、ミント、柚子、檜など、ナチュラルな素材を組み合わせて、ドラマティックな香りを作り出しています。
ナチュラルで色気のある方に、似合いそうなブランドです。
ボン・パフューマー(BON PERFUMEUR)
フランス発のボン・パフューマーは、気分に合わせたパーソナルな香りを自分でつくれるフレグランスコレクションです。ラベルの、101、201・・・の番号は香りの系統を示していて、フルーティー、フローラルなど、10のカテゴリーに分けられています。単体で纏うのはもちろん、香りを組み合わせてレイヤードすることで、自分だけのオリジナルな香りを楽しむことができます。
甘い香り、爽やかな香り、スパイシーな香り・・・。贈る人をイメージして組み合わせを選ぶのも、楽しい時間ですね。
ロード(ROADS)
ロードは、2013年に創設された、アイルランドのダブリンを拠点とするフレグランスとアートブックのブランドです。彼らは世界各国を旅し、その文化、場所、人、自然からインスピレーションを得て、それを香りとアートで表現しています。フレグランスは、パッケージのアートワークとともに、旅するように物語を感じることができます。
どれも味わい深い意味を持つ香りなので、贈る方にぴったりの香りを見つけたくなりますね。
アートを選ぶように、香水を選ぼう
いかがでしたか? 難易度の高い香水というギフトも、アートを贈ると考えると、選び方が変わってきますよね。
なぜその香りを選んだのかギフトとともに伝えると、親友との仲もさらに深まりそう。
是非一度、香水のギフトにチャレンジしてみて下さい!