いなくなってもいつでも傍に…難病で天国に旅立った父が娘の誕生日のために残した手紙
自分がもし、愛する人との永遠の別れを余儀なくされてしまったら…どうしますか?そんな、自分の過酷な運命と向き合い、そして愛する家族のために行動した、ある父親の行動が、素晴らしいと感動と涙をよびました。
その父親の名前は、アメリカのテキサス州に住むミッチェル・ウィセンハントさん。彼はマルファン症候群という難病を患いました。細胞間を結合する組織が異常をきたすことにより、目や骨格、心脈管系が正常に機能しなくなる、遺伝子疾患。約5000人に1人の確率で発症する病気です。彼は、闘病の末、27歳の誕生日を目前に息を引き取ったのです。
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彼が亡くなった後には、妻のアシュリーさんと1才半の娘・ブラインリーちゃんが残されました。そして、彼の死後…彼が残した大量の手紙と、そして詩集が発見されたのです。
『記念日に開けて』…いつまでも魂は離れずそこにある、愛情の深さに世界が涙
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ミッチェルさんの死後に発見されたのは、30通もの手紙。それは、難病と闘うミッチェルさん一家を支援してくれた地域団体への感謝の手紙や、家族にとって特別な記念日に開封する手紙なども含め、さまざまなものでしたが、そのうちの17通は、娘のブラインリーちゃんの誕生日に開封するように用意されていたのでした。
アメリカの女の子にとって、独り立ちの記念日というべき年齢に向けての17通の手紙。ブラインリーちゃんは、これから毎年、誕生日ごとに、愛するパパのメッセージを開封することになるのです。
パパはこんな人だったんだよ…残された手紙は、誕生日のたびにそれを伝えてくれる
その他にも、ミッチェルさんが6年間書きためたノート1冊分の詩集には、出版してほしいとのメッセージが。詩集の中でアシュリーさんが最も感動したのは、詩集最後にあ る “Last Moment(最後の瞬間)” と題された詩。詩を読むと、「夫が最後に生きた瞬間に引き戻されるような気持ち」になったそうです。
妻のアシュリーさんは、テレビの取材に対して、「夫は死期が近づくなか、自分以外の全ての人のことを考えていたんです。娘にとっても手紙を読むことで、父親がどんな人間だったか知ることができると思います」とコメント。また、夫の願いどおり、記念日や誕生日ごとの指定された日に、手紙を開封すると決めているそうです。
1回きりの人生、後悔のないように、誕生日にメッセージを残そう…その愛はきっと、伝わるはず。
魂は天国に召されてもなお、愛情は残って誕生日に語り続ける…。1回きりの人生を、最愛の人たちのために、そして愛する娘の未来の姿に向けて、精一杯持てる力の総てを使ってこの世に残したミッチェルさん。彼の、自分の人生に悔いのないよう生きる行動は、沢山の人の心を動かしました。
ブラインリーちゃんの誕生日は、彼女が成人とアメリカでみなされるその日まで、ずっとパパの愛情が見守り続けているでしょう。それはとてもとても素敵な愛情。その生き様と愛の形は、きっと私たちのお手本になってくれるはず。私たちも、たった一度の人生、愛する人の誕生日に、思いを込めてメッセージ、残してみませんか?
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