東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故の発生から5年が経ちました。
お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りし、被災された皆様に心からお見舞いを申し上げます。
2011年9月、日本ユニセフ協会から、その年の3月11日に生まれた赤ちゃんとそのエピソードを綴った動画が配信されました。
お祝いごとを自粛する風潮が強かったなか発表された「ハッピーバースデイ 3.11」、人々の心に様々な思いを呼びおこしたのではないでしょうか。
一方で、5年たった今――。
「娘の誕生日を心から祝える気持ちになったのは、最近のことです。」
そう話すのは、地震の30分前に長女を出産した、岩手県宮古市の下沢悦子さん。
悦子さんにとってこの日は、母たえ子さんの命日でもあるからなのです。
生き別れになっていた母たえ子さんと再会したのは震災の3ヶ月前。
「初めて見る母親は、えくぼが印象的で優しい人だった。」
春に子どもが生まれたら見せにいくと約束しましたが、母たえ子さんは津波にのまれ亡くなりました。58歳でした。
今は3児の母親となった悦子さん。
「3月11日。誕生日を祝っていいかずっと悩んできた。でも母は、子どもたちの成長と、それを喜ぶ自分の姿を空から笑顔で見守ってくれている。『それが母親というものかな』。そう思えるようになった。」
「母の分まで『母親』を全うしたい。」
悦子さんは、心に決めていることがあります。
「子どもたちが大人になるまで、絶対に死なないこと。そばで成長を見届けてあげること。
自分が母親に甘えられなかった分、子どもには思い切り甘えてほしい。そして、子どもと一緒にいられなかった母の分まで『母親』を全うしたい。」
情報リンク元:朝日新聞DEGITAL
みんなが「命」を大切に感じ、その「命」がこの世に生まれた日「誕生日」を大切に思い合うことが、しあわせな人生をつくる。
このコンセプトのもと、私たちはBIRTHDAYSを運営しております。
生まれてきた奇跡に“おめでとう”と思いあえる誕生日。
ともに生きている今に“ありがとう”と思いあえる誕生日。
ともに生きていく未来に“楽しみだね”と思いあえる誕生日。
「ともに生きる」
私たちは、今なお震災の爪跡に苦しむ人々がいることを忘れずに、今日を生きていきたいと思います。
隣にいる人が、おなじ日本に暮らす人が、世界中のすべての人がしあわせな人生をおくること。
そうやって地球の未来がずっと続き、私たちは新たな命を育んでいけるのではないでしょうか。
今日もどこかで、新しい命が生まれています。
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